Talend ESB入門パワーガイド – 第1部

Talend ESBを使用し、CRMシステムを統合してエラー処理とロードバランシングを実装します。

エンタープライズサービスバス(ESB)は、エンタープライズアプリケーション統合(EAI)を一変させました。今日、企業は、ネットワーク上のあらゆるもののミドルウェアとして機能するESBを使用して、あらゆるEAIのニーズに対応できます。

ESBは、企業全体のあらゆるアプリケーション、デバイス、システムの接続ポイントとして機能する共有の中央インフラストラクチャです。ESBは統合をより速く、より簡単に、そしてより柔軟にし、すべてのエンドポイントが「互いに話す」ことを可能にします。ハンドコーディングを排除し、直感的なインターフェイスを提供するエンタープライズサービスバスは、優れた統合方法であるポイントツーポイント(P2P)よりもはるかにユーザーフレンドリーです。

この「Talend ESB入門パワーガイド」シリーズでは、Talend Open Studio for ESBを使用してカスタマーリレーションシップマネジメント(CRM)システムを統合する手順を説明します。また、顧客検索サービスを構成し、統合の上にエラー処理とロードバランシングを実装します。このTalend ESBのユースケースを簡単に紹介するため、構築済みのコネクターとコンポーネントを活用し、「ウィザード」に従って操作していきます。

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シナリオ

このシナリオで、企業はCRMシステムとTalend ESBを使用しています。(このデモでは、Talend Open Studio for ESBを使用します。)CRMアプリケーションをサービスとしてTalend ESBに統合(公開)する方法を説明します。

まず、エンタープライズアーキテクトは、サービス契約としてTalend ESBに取り込まれる顧客サービスのWSDL(Web Service Description Language)を設計します。このWSDLがサービスプロバイダーとのインターフェイスを提供します。

esb wsdl

次に、CRMリソースを作成し、そのリソースをTalend ESBに公開する方法を説明します。最後に、SoapUIのようなテストタスクを使用しているか、サービスに接続される正式なアプリケーションに公開されるかに応じて、サービスの消費/利用方法を確認します。

このESBチュートリアルに統合されるCRMシステムは、いくつかのカスタムエントリーを含む単純なカンマ区切りファイルです。また、WSDLファイルには、一連の複雑なカスタムタイプ、顧客の更新/顧客の挿入/顧客の取得のための既存の操作が含まれます。このWSDLは、Webサービスプロバイダーの実装の枠組みを定義します。

では開始しましょう

Talend Open Studio for ESBからアーカイブをダウンロードし、ディストリビューションの2つの部分を使用できるようにするディレクトリーに解凍します。

  • Talend Studio - 個々のサービスのすべての機能設計とテストが達成される設計時環境
  • Talend Runtime - サービスが展開されるコンテナー

Talend Open Studio for ESBを起動すると、プロジェクトを作成できるウィンドウが表示されます。

Open Studio ESB

新しいプロジェクトを作成すると、Talend Open Studioが開きます。Studioが開いている間に、元の画面に戻って、Talendランタイムコンポーネントを起動します。ここからサービスがランタイム環境に展開されます。2つのコンテナーを使用します(下記参照)。どちらも同じマシン上に常駐しており、これらを使用してロードバランシングと機能の一部を確認できます。

ロードバランシング機能

新しいコンテナーの準備が整ったら、Studioに戻って、顧客検索サービスを実装する新しいサービスを作成します。これを表示するには、ホームページから[Create a new service]を選択します。

新規サービスの作成

プロンプトに従ってWSDLを参照し、[Import WSDL schemas on finish]のボックスを選択して、WSDL内にあるXMLのタイプと定義を使用できるようにします。

WSDLがStudioに取り込まれると、このWSDLの外観がグラフィカルに表示されます。

WSDL

すべての操作はSOAPバインディングを使用しており、その中には複数の操作(getCustomer、getCustomers、updateCustomer、updateCustomers)が含まれます。このESBチュートリアルでは、特定の顧客に関する情報を取得するために、顧客またはCRMリソースを検索するための「getCustomer」の操作に焦点を当てます。すべての顧客タイプはWSDLを介してこのStudioにインポートされています。getCustomerの操作は、顧客ID(ここでは「customer [0.1] CustomerType」)を提供することを前提としています。

ESBのスクリーンショット

このサービスの関連操作を以下の画面に示します。

関連操作

それでは統合を構築しましょう。[get customer operation]を選択し、このgetCustomerサービス操作に実装を割り当てます。

新しい実装を作成すると、Talend Studioは必要とされる追加の詳細を示すアウトラインを作成します。

次に、Talend Studioウィンドウに、3つの部分で構成されるキャンバスが表示されます。

  1. サービスの開始
  2. サービスの終了
  3. 実行時または運用上の問題が発生した場合に、フォルト情報を生成する部分

サービス開始ウィンドウ

右側のデザインパレットには、すべての再利用可能なコンポーネントが表示されます。これらは、サービスの実装を作成するために必要な、データベース、ファイルリソース、ビジネスアプリケーション、クラウドリソース、オーケストレーションのフォームなどへのアクセスを提供します。

左側にはサービス設計とインターフェイス管理があり、メタデータでは統合に使用される主要リソースへの接続が定義されます。

顧客データへの統合を作成する

左側のメニューから[File delimited]を選択し、指示に従って使用するカンマ区切りの顧客ファイルにナビゲートします。ウィザードは、CRMデータと、それをファイルリソースに組み込む方法を表示するための手順を案内します。手順に従って、そのリソースに関連付けられているメタデータを抽出し、そこから適切なスキーマを構築します。

Talend Studioは、内部的に使用する関連スキーマを生成します。以下のスクリーンショットは抽出された情報です。

Talend Studioのスクリーンショット

左側のメニューからメタデータリポジトリに戻ると、顧客データへの新しいリンクが表示されます(Customer 0.1)。

メタデータリポジトリ

これで、顧客ファイルに関連付けられている接続性とメタデータを、左側に表示されているコンポーネントと一緒に使用できます。これらのコンポーネントはすべて、そのスキーマの使い方を認識しています。このデモでは、単純な 「tFileInputDelimited」を使用します。

顧客データを取得するために必要なサービスのすべての要素(サービスのスタイル、サービスの終了、顧客情報)を作成しました。第2部では、それらをすべてリンクするための統合を構築します。

Talend Open Studio for ESBの無償試用版

Talend Open Studio for ESBは、拡張可能なオープンソーステクノロジーに基づいた無償のESBツールです。Talend Open Studio for ESBを使用することで、アプリケーションやレガシーシステムを利用したサービスの実現が容易になり、サービス指向の強力なアーキテクチャーを構築できます。

| 最終更新日時: June 27th, 2019