過去10年の成長を振り返って

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創業10周年とIPOの成功を祝う機会に恵まれた今、Talendの豊かな歴史を振り返り、クラウド及びビッグデータソフトウェアの世界的リーダーとしての地位確立に尽力した人々に敬意を表したいと思います。 語りつくされた感があることですが、Talendの成功は、本質的には当社に加わって現在でも「ファミリー」の一員として活躍している多くの人々の貢献によるものです。 Talendは、経営陣の選択にとどまらず、投資家、経営陣、そして当然のことながら顧客、パートナー、従業員から絶大な支持を得ています。

初期:独自のアプローチ

Talendがフランスで創業した当時、データ統合のグローバル市場は大きな岐路に立っていました。 データをめぐっては、複雑さ、量、統合が必要な種類、さらには企業の多様なニーズ(特に分析に関して)に劇的な変化が起こっていました。 Talendのプラットフォームを開発し始めた当初の私たちには、情報管理が企業情報システムの要となることに疑問の余地はないという直感がありました。 SAP、IBM、Oracle等の従来のモノリシックなITソリューションに対応する中で、ビジネスユーザーの統合のニーズはますます厳しくなり、具体化していくであろうと理解したのです。 かし、これらのベンダーが提案するソリューションは手頃な価格のものになっていくどころか、ますますコストがかかり、配備が難しくなっていきました。

独占的で排他的なアプローチを開発している既存大手ベンダーとの競合に直面したTalendは、確立された秩序、主流の技術、ビジネスモデル、市場ポジションを切り崩すことにに投資しました。 当時の習わしとは対照的に、Talendはオープンソース、そして集中型ではなく分散型のアーキテクチャーを採用する道を選択しました。また、データ量やCPU使用率ではなく、ユーザー数に基づいて価格体系を採用しました。このように、Talendは当初からローカルではなくグローバルのアプローチをとってきたのです。今考えると、これらの選択の妥当性は明らかです。しかし、Red HatとSalesforce.comが市場のイノベーターとして登場してきた2005年当時、状況は違っていました。 T

Talendはビジョンの正当性を確信していましたが、このアプローチの評価と支援で大きな役割を果たしたのが、最初の投資家であるGalileo Partners社のRégis Saleur氏とAGF Private Equity社(現在のIdInvest社)のJean-François Galloüin氏でした。市場の慣習(私の知る限り、現在のように財務的支援を受けるオープンソースベンダーは当時は存在しませんでした)に逆らう形で取引成立に尽力した両氏の当時の支援は、Talendの長期的成功に欠かせないものとなりました。

初期の投資家からの支援とともに、顧客もTalend創業当初に決定的な役割を果たしました。 Citibankのリテールバンキング業務を担うCiti社をはじめとする重要顧客は、 Hadoopによってかつてない量のデータを処理できるようになった分析分野に大きなチャンスを見出しました。 Citi社との経験は貴重なものであり、HadoopのリーダーとしてのTalendの評価を確立するきっかけとなりました。

成熟、そしてさらなる(持続的な)選択肢の拡大

2006年10月に最初のソリューションを投入した後、ダウンロードの大部分が米国からのものであることを認識したTalendは、この地域で成長に勢いをつける絶好の機会であると考えました。 従来のテクノロジー企業が販売の見込み客を増やすために販促に予算を投じる必要があるのに対して、Talend等のオープンソース企業は無料オープンソース版や試用版を提供することで見込み客を獲得します。

もちろん、ダウンロードの見込み客を得るという商業的な機会にとどまらず、支援のエコシステムを形成するうえでも、シリコンバレーに拠点をかまえることが必要でした。 このため、2008年までにシリコンバレーに最初のオフィスを開設したことには、単なる資金調達手段としてではなく、企業戦略の核心をさらに推進させる意図がありました。

会社の成長に伴い、協働する能力を持つ最高の人材を採用することに努めました。 私たちの大きな要求に呼応するように、従業員も尊敬、野心、個人の卓越性に基づく力強い企業文化、人格、環境を持つこの企業に加わりました。 そして現在も、Talendが最初に採用した開発者15名は社内で活躍しています。 将来採用する従業員についても、これまでと同様にスキルだけではなくマインドセットも重視していきます。このやり方が成果を上げていることは実装済みです。

人的要素を重視する姿勢は、前述したように投資家の選択にも、そして取締役会のメンバーの選択にも反映されています。 これらの役割に対しても、Talendは最高の人材を求めました。 Business Objects社を創業したBernard Liautaud氏は、フランスで設立した会社を米国で大きく発展させるという経緯を持ち、このモデルに明確かつ独自に適合しています。 さらに、Ascential Software社の創業者であり、この市場で大きな影響力を持つPeter Gyenes氏をはじめとして、強力な人々の支援を受けました。 このような人材の多様性は、経営、課題、野望の複雑さを生む一方で、Talendの躍進(平均して毎年約2倍の勢いで成長)も可能にしました。

さらにTalendは、ビッグデータがもたらした技術革新の重要性を直ちに「感知」しました。数年前にTalendが策定した計画は、ビッグデータの市場機会が遅かれ早かれ現実のものとなるという予測を考慮するものでした。 ApacheのようなパートナーとTalendにとって、ビッグデータの台頭は特に重要な動きであり、.

今後の展望

後悔はないかとよく尋ねられますが、 最初に思い浮かぶ返答は「No」です。どのような革新的な企業でも同じでしょうが、間違いがなかったわけでは当然ありません。 そのような失敗がなければ一層順調に成長できたであろうことは確かですが、 代わりにTalendは間違いを謙虚に認めて直ちに軌道修正することを選択しました。

TalendはNASDAQ市場への上場を達成しましたが、 同社の歴史にとって画期的なこの出来事は決して冒険の終わりを意味するものではありません。 これは、創業当初のビジョンの妥当性を示すとともに、将来に向けて大きく前進していく機会を創出する重要な一歩なのです。 初期に築いた基盤は非常に強力なものであり、公開会社となったことで完全に構築し直す必要はありません

市場の急速な発展を考慮すると、Talendがイノベーションを推進し続けることが不可欠です。 ビジネスケースはもはや重要ではありません。 データは全てのビジネスプロセスの中核を成しますが、ほとんどの企業はその利点を十分に認識していません。このため、将来の市場は非常に大きな可能性を秘めています。

2005年後半にTalendを創業したことで、私たちはさまざまな可能性を広げました。この10年間の経験は無類のものであり、これまでの成功の過程でTalendが受けた多くの人々の貢献、そして今後の成功に向けた尽力に感謝します。これまでのTalendの成果は目覚ましいものですが、市場で可能性を十分に実現していくことで、Talendは今後10年間にさらに大きな成功を実現できると考えています。

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