データ統合市場の現状を理解する

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データ統合市場は、時として理解しにくいことがあります。

多くの企業が競合しており、それぞれが市場に対して独自のアプローチを持っています。

42ページにわたるGartner社の『Gartner Magic Quadrant for Data Integration(データ統合に関するマジッククアドラント)』は市場を徹底的に分析していますが、このようなレポートでは環境を大局的にとらえにくい場合があり、

内容を入念に吟味することで興味深いパターンを見てとることができます。

私がレポートを検討したところ、ベンダーを

クロスエンタープライズ、統合スペシャリスト、ニッチプレイヤーの3つのカテゴリーに大別できました。

興味深いことに、レポートで調査対象となっている企業の過半数(14社中8社)がスペシャリストのカテゴリーに属します。

これは、IDC社の調査で、企業が提供する統合ソリューションの種類が平均4つであることが明らかになった理由の1つであると思われます。

Gartner社の評価には多くの変数が使用されていますが、各ベンダーの「強み」と「注意点」のセクションで特筆されている事項から、いくつかの変数が重要視されていることがわかります。

1)データ管理機能の範囲:統合方式、データ品質、マスターデータ管理、データガバナンスを含みます。

2)新しいユースケースのサポート:ビッグデータ、クラウド、セルフサービスを含みます。

3)市場プレゼンス:市場及び世界でどの程度広く採用されているかを意味します。

4)実装リソースの利用可能性:統合パートナーを含みます。

5)製品の品質、信頼性、マニュアル類、及びサポート

6)価格、複雑さ、及び総所有コスト

これらの項目を下敷きとして、データ統合ソリューションの評価で考慮すべき基本事項のチェックリストを作成できます。

ダウンロード>> 『2016 Gartner Magic Quadrant for Data Integration Tools』を入手

ここでは、市場を以下のように分類します。

ニッチプレイヤー

ニッチプレイヤーのActian社、Adeptia社、Information Builders社は、それぞれが従来のデータ統合のユースケースに対応する堅固な製品を提供していますが、市場プレゼンスとデータ管理機能の範囲の両方が欠けています。

これらの企業は、いずれも高い顧客満足を実現しており、サポート対象のユースケースについて十分な対応能力を持ちます。

統合スペシャリスト

統合スペシャリストに分類されるプレイヤーは多様で、当然予想される企業も意外な企業も含まれています。

下記のベンダーには、Denodo社、Attunity社、SynSort社のようなスペシャリストと並んで、「リーダー」クアドラント3社(Oracle社、SAP社、SAS社)と「チャレンジャー」クアドラント1社(Microsoft社)も含まれます。

これは、これらの企業が広範なソリューションスタックを提供しているとは言え、既存のエコシステム内で主に使用され、クロスエンタープライズベンダーのより幅広いソリューションに比べて一般的にユースケースが限定的であるためです。

• Attunity社:複製と同期

• Cisco社:データ仮想化

• Denodo社: データ仮想化

• SyncSort社:メインフレームのユースケース

• Microsoft社:Microsoft環境

• Oracle社:Oracle環境

• SAP社:SAP環境

• SAS社:分析のユースケース

クロスエンタープライズプレイヤー

このカテゴリーに含まれるのは、エンタープライズ全体、全てのプラットフォーム、及び全ての統合方式に対応しているベンダーです。

クロスエンタープライズを選択する場合、顧客には大きな利点があります。これは、ITチーム全体が他のテクノロジースタックとは無関係に、単一の統合プラットフォームを利用できることを意味するためです。

これにより、ITリーダーの人員管理が柔軟になり、プロジェクト間で人材を再利用できるようになります。

これを踏まえると、ユーザー企業は、他のデータ管理プレイヤーが提供する「ほとんど無料」のオプションを使用する前に慎重な検討を行い、これらのプレイヤーを利用する場合には柔軟性と俊敏性を犠牲にしなければならないことを認識しておく必要があります。

意外なことに、このカテゴリーの既存プレイヤーはInformatica社とIBM社の2社だけです。

マジッククアドラントには、他にもOracle社、Microsoft社、SAP社、SAS社といった大規模企業が含まれていますが、いずれも特定のエコシステムに重点を置き、クロスエンタープライズ、クロスプラットフォームのオプションについては、それに伴う利点があるにもかかわらず、ほとんど提供していません。

Gartner社のレポートで、Informatica社とIBM社は機能範囲と新しいトレンドとなっている分野への投資について高く評価されています。

一方で、この2社は価格、複雑さ、総所有コストで問題が指摘されています。

Talendは、ビッグデータ及びクラウドプラットフォームにおいて、両社は新しい市場ニーズへの対応が遅いと見ています。

このような既存プレイヤーの限界によって、Talend(残る唯一のクロスエンタープライズプレイヤー)とTalendの顧客には大きな市場機会が生まれています。

また、Talendは「リーダー」クアドラントに最も新しく加わった企業です(リーダーになったことはTalendにとって画期的な出来事です)。

当社は、IBM社とInformatica社のように広い機能範囲を持ちながら、コストと複雑さの問題がなく、さらに、将来有望な最重要分野であるデータ管理、クラウド、ビッグデータを牽引しています。

Gartner社のレポートでは、製品の安定性や有能な人材の利用可能性等、Talendにも注意点があることが述べられていますが、これらの問題に対しては迅速な対応が取られています。

以上の点から、多くのユースケースに対応する幅広い統合プラットフォームを提供し、クラウドとビッグデータでの運用を5倍に加速(つまり、総所有コストを既存プレイヤーの5分の1に削減)するTalendは、顧客にとって非常に魅力的なオプションとなります。

 

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